自然栽培全国普及会_関東ブロック大会

神奈川県南足柄郡　石綿敏久氏　圃場にて　自然栽培1991年から

■　上の写真をみてください！

　キウイフルーツの樹が全滅するといわれる「かいよう病」。感染力が強いので有名ですが、自然栽培キウイフルーツの樹に、かいよう病になった樹の枝を接木しても、感染しないことを石綿敏久氏は体験されました。
自然栽培を始めて、肥料や農薬が樹の生命力を弱めていると実感した石綿氏は、肥料を使わない自然栽培の樹の生命力を実感していました。そんなとき、自然栽培10年目のころ、かいよう病に感染したキウイの枝を思い切って自分のキウイに接木してみたのです。結果感染はしませんでした。写真はその再現を2014 年にされたものです。「肥毒」のない環境で育つキウイの健全な樹には「かいよう病」も感染しないという石綿氏。今回はそんな石綿さんのほ場で、関東ブロック大会を開催します。自然の摂理を確認し合いましょう。

※肥毒……肥料や農薬など本来の土には含まれない物質が、土の本来の力を遮断している状態、または遮断している物質をさす。

■　300年つづく農家

　石綿さんは、神奈川県小田原の地で300年以上続く農家の15代目。日本で始めて自然栽培のキウイづくりに成功した先駆者のひとりです。「虫や病気の原因は肥料なのではないか」ということを他の病気でも実感していた石綿氏。その確信を深めるために「かいよう病」に感染してしまったキウイの枝をもらってきて、元気な自然栽培キウイの樹に接ぐという大胆な実験をしてみたのです。

神奈川県小田原市の石綿氏　自然栽培キウイフルーツほ場

http://www.naturalharmony.co.jp/trust/seisansya/ishiwata/3/test.jpg

石綿さんがしたキウイフルーツの瓶詰実験　左から自然栽培・有機栽培・一般栽培　

■　かいよう病の感染力ＶＳ　かいよう病にかからない樹

　一般栽培において、かいよう病にかかった枝を切ったハサミで健康なキウイの枝を切ると、それだけでも感染してしまうほど感染力が強い病気です。時には畑を全滅させてしまうこともあるといわれます。果樹栽培のことを知っている方なら、「そんなことをしたら病気がうつってしまうじゃないか！」と驚かれるはずです。しかし、実験の結果、石綿さんの想像通り、自然栽培のキウイの樹は、かいよう病にかかった枝を何度接木してもまったく病気にならなかったのです！「1回だと確証できないから、2年目、3年目と3回接いでみたんだけど、この樹は今でも元気でね。毎年しっかり実をつけてくれるんだよ」と石綿さん。「あの実験のお陰で、かいよう病の原因は、肥料を与えられて樹が弱っているからだと確信できた。人間だって、不自然なものばかりたくさん食べていたら身体が弱って病気になるだろう？キウイもそれと同じ。樹が健康なら、病気にはならないんだ」と語ります。ただし、あなたがただ肥料・農薬を使わないだけで、石綿さんのまねをしたとしても、違う結果が出る場合もあるのです。その違いはなんなのか。石綿さんのほ場で、無農薬無肥料の自然栽培23年の実績に学びます。

■　奇しくも同じ経験をした二人のセッション

　自然栽培全国普及会、中国・四国ブロック長の道法氏も広島果実連の普及員をする傍ら、自らの園地でレモンの栽培をされていました。レモンにおいても「かいよう病」は重大な病気です。1997年、たまたま肥料・農薬を使わなかった園地のレモンにまったくかいよう病が見られなかったことに衝撃を受けた道法氏は、無農薬無肥料こそが向かうべきところだと自然栽培のレモンづくりを始められました。今回、かいよう病で同じ体験をもつ果樹のエキスパート道法氏と石綿氏のセッションが展開されます。これだけでもワクワクする勉強会になりそうです！

石綿敏久氏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　道法正徳氏

■　その他の石綿さんの園地で確認できる事実！

　石綿さんは、ヘアリーベッチを地域で先駆的に普及し除草剤の使用を減らす取り組みをされてきました！石綿さんの畑の土はふかふかで1ｍ以上棒がスッポリと突き刺さります。

■　肥毒について

　実践を続ける中で、「肥毒」の意味がひしひしと分かるという石綿氏。肥料が植物の生命力を奪っていたと実感しています。道法氏は肥毒のひとつは窒素であり、樹木の中にはアンモニアとして蓄積していると捉えています。アンモニアは細胞を壊死させてしまうことは化学的にも語られているところです。切り上げ剪定をすることで樹木の中の肥毒をより早く抜いていくことができます。

畑に棒を突き刺す石綿氏

この大会に参加する意義！

		経験×人数×実践者・参加者の情熱＝新たな未来！多くの生き様を感じる瞬間がここに！継続するには仲間が必要。仲間がいることで、多くのケースを短期間で学べる！経験×人数×参加者の情熱＝新たな未来！新しいことをやるのは、誰でも不安はある。農家は年一回しか経験をつめない中で、他の農家の経験を共有できる。そのことで、自然に対する認識を深めるスピードが速まる。しかも今回は関東の自然栽培に興味をもつ農家が集う。多くの経験を共有し、生き様を感じる！それが自然栽培のなによりの肥やしです！
		失敗から学べる！先駆者の失敗にこそ、最大のヒントがある。先駆者の30年間の失敗と学びをあなたのものとし、次のステップに向かっていただきたいのです。4～5年もしくは10年、残肥で農作物ができることも。10年経って土が抱えていた「肥毒」を吐き出す力を持つことも。その場合、植物を通して病気や虫として吐き出されます。できると思って面積を増やせば、急に病気が出て、経営的窮地に追い込まれることも。慎重に土作りをしながら、ゆっくりと面積を拡大していくことが望まれる。そのためにどんな理由で、どんな土作りをしていく必要があるのか具体的に知れる。
		35年の艱難辛苦を乗り越えた、理念、技術体系、経営について学べる。自然農法成田生産組合の高橋博氏は自然栽培歴35年。肥料や農薬を使わずに、病気と虫、収穫量、草の3つの課題を克服。収量と販売を組み立て、いかに経営を成り立たせるか。「価値を生む農家」のための自然栽培的な経営を徹底講義！
		すべては、土にのこる余分な肥料や農薬にある！過去を清算する意味が分かる！土に残存する農薬や肥料など、土の本来の活力を阻害するものを「肥毒」という。そして、病気と虫、収穫量、草の3つの課題に対応する土作りのポイントが、その「肥毒」にあるという。自然栽培は、この「肥毒」の解決だけを、自然を手本にして考える。そこから見えてくる体験、経験と経営感覚がある。その意味がわかる！
		植物ホルモンを生かした剪定とは……！？切り上げ剪定が樹の肥毒を抜いてくれる。常識の逆をいく植物ホルモンを生かす剪定により、樹勢がよくなり肥料に頼らずとも、樹は元気に実を実らせる。道法正徳氏の剪定技術を自然栽培に取り組む多くの方が知るところとなったが、常に技術を進化させていらっしゃいます。今回は石綿氏のほ場で、日々進化する自然栽培流切り上げ剪定についてお話いただきます！
		自然栽培23年の実践に学び確認できる！かいよう病の実践、ヘアリーベッチの地域導入による除草剤の使用削減、小学校での課外授業など数々の実践をつづけ、キウイフルーツの有機栽培から自然栽培をけん引してきたその実績を畑の現場で体感できます。その年数のエッセンスを吸収できるかどうかはあなた様の受け入れる姿勢次第です。疑いながらも、素直に畑におきているできごとを見ていただければ、あなたが拾わずにはいられないヒントがあふれていると思います！

		2014/9/11（木）13：00　奥湯河原温泉　青巒荘（せいらんそう）　ロビー
		開会のあいさつ 2014/9/11（木）13：15～　開会のあいさつ会長高橋博氏
		自然栽培の意義と取り巻く現状 2014/9/11（木）13：30～15：00 講師：河名副会長　土の浄化と身体の浄化の相似するメカニズムをお伝えします。自然資本経営や昨今自然栽培を取り巻く状況は日々変化しています。その状況をお伝えします。そして自然栽培を取り組む意義を互いに確認しましょう！われわれには大きな使命があると思うのです。
		自然栽培の理念・原理原則・歴史　　　高橋博会長　講演 2014/9/11（木）15：15～16：45 講師：高橋博　氏自然栽培の歴史。なぜ今まで広まらずに来たのか。その歴史から自然栽培全国普及会の意味、肥毒に取り組む意味について語ります。肥料や農薬に頼らず、作物が育つ秘訣は土とタネの「肥毒」の解決にあります。自然に逆らい、土を汚した結果、そもそも土にそなわる植物や作物の育つ力を邪魔してしまった。その集積が「肥毒」。各地域のさまざまな実践を例題に話を進めていきます。
		植物ホルモンを生かした自然栽培とは 2014/9/11（木）17：00～18：30 講師：道法正徳　氏広島県果実農業協同組合の技術指導員として活躍する傍ら、実家である広島県豊浜町にある豊島という小さな島へ渡り実家の果樹園を耕作してきた。農業現場での実体験を通じ、肥料を入れることが病気の原因であり果樹は肥料で育つのではないことに気づき実践をはじめる。植物ホルモンを活かした自然栽培で実績は多数。農学の逆をいく剪定技術を各地の農家に熱血指導している！
		懇親会　　 2014/9/11（木）19：00～21：00 このセミナーに集う方々は、自然栽培、農業、食への意識の高い方が集っています。ぜひ時間の許す限り親睦を深めてください。私たちの絆が深まることは、未来の地球の希望にもつながるはずです。
雨天決行します		2014/9/12（金）7：30～8：15　　8：30　青巒荘発　→ほ場着　9：15
		石綿氏ほ場視察、石綿氏、道法氏による講義 2014/9/12（金）9：15～12：00 自然栽培の実践で得てきたことをあますところなく聞くことができます。かいよう病の接ぎ木の実験の現場を見ることができます。道法氏も、自然栽培レモンがかいよう病にかからないという衝撃的な体験をされており、そこから自然栽培への歩みを加速させられたのです！環状剥皮や剪定、収量を落とさない側枝の更新、ジベレリンを活性化しすぎない剪定方法、苗木の仕立て方、切り上げ剪定を学べます。梅・キウイ・レモン・みかんを題材にさまざまなお話をお伝えします。
		2014/9/12（金）12：15～13：00
		石綿氏講義 2014/9/12（金）13：00～14：30 小学校の授業で行う稲作づくりを請け負い、忙しい最中地域の教育にも貢献されています。その他、レモンや梅も少々栽培されています。いろんな取り組みをされています。自然栽培でのここまでの道のりと、自然栽培を通して学んだこと、経営として成り立たせる秘訣をお伺いします。
		栽培別または地区別研鑽会　 2014/9/12（金）14：45～16：30 当日のセミナーの流れで、テーマや会の分け方は変えますが、分科会を開催し少人数で突っ込んだ質問や講義が行える環境を作ります。講師の方々に思うところをぶつけることができます。
		質疑応答　 2014/9/12（金）16：30～17：00
		2014/9/12（金）17：15

関東ブロック大会　2014年9月11日（木）～9月12日（金）

複数で受講される場合、お手数ですが、お申込はお一人ずつ下記のフォームにご記入ください。
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集合場所と交通手段 ※	ナチュラル・ハーモニー成田センター　(※当日現金バス代片道1000円ずつ) 東京駅八重洲中央口改札前　(※当日現金バス代片道1000円ずつ) 青巒荘　公共バス（会場現地）青巒荘　自家用車（会場現地）
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